Bose QC45を半年使って見えたデメリット、買う前に正直に言う
Bose QuietComfort 45は定番の名機だが、半年使い込んで気になった不満点が複数ある。購入前に知っておくべきリアルな欠点を正直にまとめた。
Bose QuietComfort 45は「買って損はない」が、「買って100%満足か」と聞かれたら正直に首を横に振る。
QC45を選んだ経緯
仕事用にノイキャンヘッドホンが欲しくて、2023年の夏に約38,000円で購入した。候補はQC45とSONYのWH-1000XM5の2択。最終的にQC45を選んだのは、長年Boseを使ってきた安心感と、装着感の評判が決め手だった。在宅ワーク中心で1日4〜6時間は使う想定。テレワーク会議、音楽鑑賞、集中作業と用途は幅広い。
結論から言うと、後悔はしていない。ただ、「買う前に知っておきたかった」と思う点が複数あった。
実際に半年使ってわかった不満点
ノイキャン性能は「最強」ではない
正直に言う。QC45のノイキャンは強い。でも2024〜2025年現在、最強ではない。低周波の騒音(エアコン、電車のロードノイズ)への効き方は一流だが、中高音域の騒音——子どもの声、隣室の会話、キーボード音——はそれなりに入ってくる。SONYのXM5やAppleのAirPods Pro 第2世代と比較したとき、特にXM5の適応型ノイキャンには一歩譲る場面が正直あった。
「これをかければ周りの音が全部消える」と期待して買うと、少し肩透かしを食う。
イコライザー非搭載は2024年以降きつい
これが一番の誤算だった。QC45はBoseのアプリ「Bose Music」と連携するが、イコライザー機能がない。SONYのHeadphones Connect、Jabra Sound+、Ankerのアプリが軒並みEQカスタマイズに対応している中、QC45はデフォルトの音しか出せない。
Boseの音作りは中低音に厚みを持たせたウォーム系で、これが好みなら問題ない。ただ、高音域の解像感が欲しい場面、ポッドキャストや会議の声を明瞭に聴きたい場面では、調整できないもどかしさがある。音質派を自認するなら、EQがないのは思ったより不便だ。
マルチポイント接続が2台まで、かつ挙動が微妙
QC45はファームウェアアップデートでマルチポイント接続(2台同時接続)に対応した。ただし実際の挙動はスムーズとは言い難い。MacとiPhoneを同時接続しているとき、会議の音声が途切れたり、切り替えに数秒かかったりする場面が月に数回ある。これはファームウェアの問題か個体差かは断言できないが、ストレスになる頻度として無視できない水準だった。
有線接続時にノイキャンが切れる
バッテリー切れ時に付属の3.5mmケーブルで有線接続できるのはいい。だがこのときノイキャンは完全にオフになる。パッシブ再生になるので音圧・音質ともに落ちる。これを知らずに「充電が切れても使える」と思っていたら、飛行機の中でノイキャンなしのまま過ごした。仕様として間違いではないが、事前に知っておくべきことだ。
ケースが大きく、毎日持ち歩きには向かない
付属のセミハードケースは保護性能は十分だが、かさばる。バックパックのメインポケットを半分近く占有する感覚。毎日電車通勤でリュックに入れて持ち歩くなら、収納サイズは検討すべきポイントだ。
良い点も正直に言う
不満を並べたが、当然いい部分もある。
装着感はカテゴリトップクラス。 イヤーパッドの柔らかさと側圧のバランスが絶妙で、4〜5時間の連続装着でも耳が痛くならない。これはXM5と比較しても明確にQC45の勝ち。ヘッドホンをかけたまま長時間集中するなら、この装着感の差は大きい。
操作ボタンが物理ボタン。 XM5がタッチセンサーを採用している中、QC45はすべて物理ボタン。誤操作が少なく、手探りで操作できる。地味だが、使い勝手の信頼感につながる。
24時間バッテリーは実用的。 カタログスペック通り、実使用でも22〜24時間は十分に持つ。週に1〜2回の充電で運用できる。
SONY WH-1000XM5との正直な比較
| 項目 | QC45 | XM5 | |---|---|---|n| ノイキャン性能 | 強い(低周波◎) | より強い(適応型) | | 音質 | ウォーム・中低音厚め | フラット寄り・解像感高め | | EQ | なし | あり(アプリ対応) | | 装着感 | 非常に快適 | 快適(側圧やや強め) | | 折りたたみ | できる | できない | | マルチポイント | 2台(やや不安定) | 2台(安定) | | 価格 | 約35,000〜40,000円 | 約45,000〜50,000円 |
音質のカスタマイズ性と総合的なノイキャン性能はXM5が上。装着感の快適さと折りたたみ収納性はQC45が上。価格差も含めて判断が分かれる。
結論。こういう人は買い、こういう人は見送り
QC45を買うべき人
- 長時間の連続装着が前提で、装着感を最優先する人
- 音をいじらずメーカーチューニングをそのまま楽しめる人
- 出張や移動が多く、折りたたみコンパクト収納が必要な人
- EQアプリ連携やデジタル機能より、シンプルな使い勝手を好む人
QC45を見送るべき人
- イコライザーで自分好みに音を作り込みたい人
- マルチポイント接続をヘビーに使うテレワーカー
- ノイキャン性能を現時点での最高水準に設定している人
- 毎日の通勤カバンにスマートに収めたい人
QC45は完成度の高い機種だ。ただし「Boseだから間違いない」という先入観のまま買うと、2024年以降の競合と比べたとき「あれ?」となる部分が出てくる。上記の不満点に該当しないなら、間違いなく満足できる選択肢だ。
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