ogawa ステイシーST II を1年使った正直レビュー

※本記事はプロモーション(Amazonアソシエイトリンク)を含みます

2人ソロキャンプ用にogawa ステイシーST IIを1年使い倒した。設営のしやすさ・結露・耐風性、メーカー説明では見えない現実を正直に書く。買う前に読んでおけ。

ogawa ステイシーST IIは「買って損なし」のテントだ。ただし、過信すると痛い目を見る場面が確実にある。

1年・約30泊、春夏秋冬ぐるっと使い切った上で、設営・結露・耐風性の3点を中心に包み隠さず書く。


2人ソロキャン用テントとして選んだ理由

「2人ソロキャン」というのは、友人とキャンプ場に行くが、テントはそれぞれ1人用を張るスタイルのことだ。荷物を減らしたいが、1人用テントではギアを全部中に入れられない。前室がしっかりある2〜3人用でコンパクトなものを探していた。

条件は以下の3つ。

  • 前室に靴とバックパックが収まること
  • 設営が1人でも20分以内にできること
  • 国内ブランドで品質が信頼できること

ステイシーST IIは210×210cmのインナーに対して、前室が100cm近く取れる。重量は約3.7kg(フライ・インナー・ポール込み)。ogawaの中では入門〜中級クラスの位置付けで、実売価格は4〜5万円台。この条件で比較候補に上がったのはスノーピークのアメニティドームSと、コールマンのツーリングドームLX。最終的にステイシーを選んだ理由は「前室の高さ」だ。他の2モデルより前室のクリアランスが広く、椅子に座ったまま前室に半身を入れられる。雨の日の快適さが段違いになると踏んだ。


1年使ってわかった現実

設営のしやすさ:慣れれば15分、最初は30分以上かかる

ステイシーST IIはインナーを先に立ててからフライをかぶせる「インナーファースト」の構造だ。ポールはアルミ製で2本、スリーブ通しではなくフック式なので、慣れれば手早い。

ただし最初の2〜3回は手こずった。理由はペグダウンのタイミングとフライの向きの判断で、どちらのフライ端が前室側かが暗い場所だとわかりにくい。ロゴの位置を覚えてしまえば問題ないが、ファーストキャンプで夕方18時に焦りながら設営した記憶がある。

慣れてからの所要時間:ソロで15〜18分。ペグはロープ込みで8本使う仕様だが、俺は砂地や柔らかい地面ではガイロープ用を追加して12本打つようにしている。

良い点: フック式インナーは確かに速い。スリーブ通しのテントを使っていた人には感動レベル。

悪い点: 収納袋がギリギリすぎる。雨撤収後に濡れたフライを詰め込むのが毎回ストレスで、サードパーティのスタッフバッグに変えた。


結露:正直、多い。二重構造の限界がある

ここは包み隠さず言う。ステイシーST IIは結露が多い部類のテントだ。

ダブルウォール構造なのでインナーへの結露移行は抑えられるが、フライ内側は気温差が5℃以上あると普通に水滴だらけになる。秋〜冬の朝、前室側のフライを開けた瞬間にインナーに水滴が飛んできたことが2回ある。

対策として今は以下を実施している。

  • 就寝前に前室を5cmほど開けてベンチレーションを確保する
  • インナーとフライの間隔を最大に取るようにペグを外側に打つ
  • 朝一でフライをタオルで拭き取ってから撤収を始める

これで撤収時の濡れは8割方コントロールできている。ただ「結露しないテント」と思って買うと確実に後悔する。素材がポリエステル65D(フライ)なので、より透湿性の高いコットン混のテントと比べると劣る。

とはいえ同価格帯のナイロン・ポリエステルテントと比べれば標準的な結露量であり、ステイシーが特別悪いわけでもない。


耐風性:しっかりしている。ただし強風下ではガイラインが必須

1年間で風が強かった場面は3回。最大で推定風速10〜12m/s程度(キャンプ場スタッフ情報)の状況を経験した。

ペグをきちんと打ち、ガイライン4本を張った状態ではフレームがたわむことはあったが、崩壊・浸水ゼロ。これはかなり信頼できる結果だ。ポールがΩ型(前後で連結する構造)になっているので横風に対して剛性が出る設計だと思う。

一方、ガイラインを省略したケースで風速7〜8mの横風を受けたとき、フライが大きくバタついてうるさくて眠れなかった。ガイラインは絶対に省かないこと。付属のロープは細くて滑りやすいので、4mmのパラコードに早めに交換することを勧める。

フロアの耐水圧は1,800mmで、春〜秋の雨では一切浸水しなかった。冬の長雨(6時間以上)は未経験なので断言はしない。


アメニティドームS・ツーリングドームLXとの比較

項目ステイシーST IIアメニティドームSツーリングドームLX
重量約3.7kg約4.5kg約3.6kg
前室の広さ広め(高さも◎)標準狭め
設営難易度中(慣れれば速い)
価格帯(実売)4〜5万円台3〜4万円台1.5〜2万円台
結露多め多め多め
国産ブランド

コスパだけで選ぶならツーリングドームLXに勝てない。ただし前室の高さと素材の品質・縫製の丁寧さで差を感じる。アメニティドームSとは正直かなり近い選択肢で、「前室で椅子に座って雨宿りしたいか」が分岐点になる。


結論:こういう人は買い、こういう人は見送り

買いの条件

  • 前室を「第2の居住空間」として使いたい人。雨でも前室で飲み食いしたいなら選択肢の中でも上位に来る
  • ogawaの縫製・素材品質に価値を感じられる人。1〜2万円の差を「長く使える安心感」に変換できるかどうか
  • ソロ〜2名で年間10泊以上するつもりの人。使用頻度が高ければ高いほどステイシーの設計の合理性がわかってくる

見送りの条件

  • 年2〜3回しか使わない人。そのペースならコールマンかロゴスで十分。過剰投資になる
  • 結露ゼロを求める人。ポリエステルテントである以上、無理だ。TC素材(テクニカルコットン)のテントを検討すべき
  • 設営の速さを最優先する人。ワンポールやモノポールテントの方が向いている

1年使って、買い直す理由が今のところない。それが答えだ。

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