Anker 737を買って持ち歩かなくなった正直な理由

※本記事はプロモーション(Amazonアソシエイトリンク)を含みます

Anker 737 Power Bankは140W出力・24,000mAhという怪物スペック。だが買って3ヶ月、気づいたら鞄から消えていた。デメリットを買う前に正直に話す。

Anker 737 Power Bankは「買って後悔した」製品ではない。ただ、「持ち歩かなくなった」製品だ。その違いが、買う前に知っておくべき全てだと思う。

なぜAnker 737を買ったのか

去年の秋、出張が月に3〜4回あって、MacBook ProとiPhone、それにワイヤレスイヤホンをまとめて充電できるバッテリーを探していた。ホテルのコンセントが少ない・位置が悪いというストレスを解消したかったのと、新幹線の中でMacが充電できるなら最高という算段だった。

スペックだけ見れば完璧だった。容量24,000mAh、最大出力140W、USB-Cポートが2つにUSB-Aが1つ。MacBook Pro 16インチを1回フル充電してなお余るし、iPhoneなら4〜5回は余裕。価格は当時で約18,000円。決して安くはないが、「これ一台あれば全部解決」という判断で迷わずポチった。

実際に使って3ヶ月でわかったこと

良い点:スペックは本物だった

まずポジティブな話から。充電性能は本当に嘘をつかない。MacBook Pro 16インチ(バッテリー残量30%)を繋いだとき、実測で100W前後が出ていた。ノートPCが新幹線の中でみるみる回復するのは、正直感動する体験だった。

熱についてもそれほど問題は感じなかった。高出力充電中は本体が温かくはなるが、「熱くて持てない」レベルにはならなかった。ビルドクオリティも高く、プラスチッキーな安っぽさがなく、所有感は満たされる。

ディスプレイで残量をパーセント表示できるのも地味に便利で、「あと何%残ってる?」という不安がなくなるのは使ってみて初めてわかる良さだった。

悪い点:重さは数字以上に「存在感」がある

ここが本題だ。重量は約635g。カタログで見る分には「まあ、そんなもんか」で済む。だが実際に鞄に入れると話が変わる。

俺が普段使っているのは13〜14Lのデイパック。そこにMacBook Pro(約2.15kg)と737(約635g)を入れると、それだけで2.8kg近い。財布・キーケース・水筒を足すと余裕で4kgを超える。1日持ち歩くと、肩と腰に来る。これが週3〜4日続くと、「今日は長時間移動じゃないから置いていこう」という判断が増える。そしてある日から、鞄に入れなくなる。

サイズの話もする。実測で約168mm × 72mm × 38mm。ペットボトル(500ml)より少し細くて少し短い、そんな感じのフォルム。鞄のポケットに収まる大きさではあるが、「ちょっとそこまで」という日の鞄に入れる気は起きない。

充電時間という見落としがちなデメリット

もう一つ正直に言う。本体の充電に時間がかかる。付属のケーブルと対応充電器(別途必要)で充電すると、空から満充電まで約2〜2.5時間。これ自体は悪くない数字だが、問題は「どこで充電するか」だ。

ホテルや自宅なら問題ない。だが「翌日の出張に備えて夜充電しておこう」という行動が習慣化しないと、「あ、充電し忘れてた」が起きる。スマホと違って「寝る前に繋ぐ」という動作を別途意識しなければならない。使っていない週が続くと、いざ使おうと思ったときに残量が心もとない、という経験を2回した。

付属品への不満

この価格帯で付属の充電器がない(ケーブルのみ)のは正直渋い。140Wフル活用するには別途GaN充電器が必要で、Anker純正の対応品だとさらに出費が増える。「737だけ買えば完結」とはならないという点は、購入前に頭に入れておくべきだ。

Anker 621・Anker Prime・CIOとの比較でわかること

**Anker 621 Magnetic Battery(5,000mAh)**と比較すると、用途がまったく異なる。621はMagSafe対応でiPhoneの背中に吸い付けて使う日常使いの相棒。ノートPCは充電できないが、「毎日持ち歩く」ことに特化している。

**Anker Prime(27,650mAh/250W出力)**は737の上位互換的な立ち位置で、さらに重い。ヘビーユーザー向けで、価格も一段上がる。

CIO SMARTCOBY Ultra 30Wなどの薄型・軽量系と比べると、737の「全部入り」というコンセプトが日常ユースにはオーバースペックだと気づかされる。

737が本領発揮するのは、「ノートPCを長時間使う移動」が確実に発生する日だ。その頻度が週1を切るなら、もっと軽いバッテリーを複数持ちするほうが合理的かもしれない。

結論。こういう人は買い、こういう人は見送り

こういう人は買い

  • 週に2回以上、新幹線・飛行機でMacBookを使う出張族
  • ホテル泊でケーブル1本だけ持ち歩き、全デバイスを充電したい人
  • カメラ機材・ドローンなど高出力が必要なガジェットを複数持ち運ぶ人
  • 鞄が大きく(20L以上)、重さを気にしないタイプ

こういう人は見送り

  • 主な用途がiPhoneのサブ充電・AirPodsの補充電
  • 毎日通勤でさりげなく持ち歩きたい人
  • 移動が週1回以下で、大半はホテルや自宅で充電できる環境にある人
  • 鞄が15L以下で、すでに荷物が重い人

俺の場合、出張が減った時期に「重さに対して使用頻度が見合わない」という判断になった。それだけの話だ。スペックは本物で、使う環境さえ合えば最強の選択肢になる。だがその環境を自分が持っているかどうかを、先に冷静に確認してほしい。

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