革財布を10年使うつもりで選んだ。5年経った正直評価
10年使う前提で選んだ革財布、5年経って気づいた選び方のミスと本当の正直評価。革の経年変化・縫製・使い勝手を包み隠さず書く。
革財布を10年使うつもりで選んだ。5年経った今の正直な評価と、気づいた選び方のミス
10年使える財布を選んだつもりで、5年後に後悔ポイントが3つ出てきた。
「良いものを長く使う」という考え方自体は間違っていない。ただ、俺の選び方には明確なミスがあった。その話をする。
5年前、なぜその財布を選んだか
35歳のとき、それまで使っていた合皮の二つ折り財布がボロボロになって買い替えを決めた。当時の予算は2〜3万円。「どうせ買うなら本革で、10年は使いたい」という動機だった。
調べて選んだのは、栃木レザーを使った国内ブランドの長財布。定価27,500円。革の厚みは約2mm、ヌメ革で経年変化を楽しめるとされていたモデルだ。縫製も手縫いではなくミシン縫いだったが、糸はビニモを使っていると明記されていた。購入の決め手は「革の質」と「ブランドの知名度」だった。
ここが最初のミスだ。
5年使ってわかった、良い点と悪い点
革自体の経年変化は期待通りだった
ヌメ革の色変化は本物だ。購入時はベージュに近いナチュラルカラーだったが、5年経った今は深みのあるキャラメルブラウンに変化している。毎月1回、コロニルのレザーローションで手入れしてきた結果、表面のツヤ感は市販の財布とは別次元になった。革そのものの質は間違いなかった。
縫製が5年目で限界を見せ始めた
問題は縫製だ。カードポケットの端、特に出し入れ頻度が高い2番目のスロットの糸が、4年半を過ぎたあたりから解れ始めた。ビニモを使っているとはいえ、ミシン縫いは一箇所切れると連鎖するリスクがある。現在は修理に出して補強済みだが、修理代が4,400円かかった。10年財布のはずが5年で修理が必要になるとは思っていなかった。
長財布という選択が生活スタイルに合わなかった
これが最大のミスだ。5年前の俺はスーツで営業職をやっていた。長財布はスーツの内ポケットにすんなり入るし、見た目も悪くない。ところが今の俺はフリーランスで、ジーンズとリュックで動く生活が9割になった。長財布はデニムのバックポケットに入らない。リュックのサイドポケットにも収まりが悪い。財布の形状と生活スタイルのミスマッチが一番のストレスになっている。
小銭入れなしを選んだのは正解だった
良かった点も書く。このモデルには小銭入れがない、いわゆる「札入れ+カードポケット」のみの構成だった。当初は不安だったが、コインは別途コンパクトなコインケースを持つスタイルに切り替えたら快適だった。財布が太らないし、革の型崩れも最小限に抑えられている。財布内の容量は絞るべきだ、という意見は正しい。
比較:同価格帯で今選ぶなら何を選ぶか
5年前に戻れるなら、俺は以下の基準で選び直す。
形状は二つ折りかマネークリップ型にする。 生活スタイルは変わる。スーツ着用が多い時期でも、カジュアルが増えたときでも対応できる二つ折りの汎用性は長財布より明らかに上だ。
手縫い仕上げのモデルを優先する。 価格は上がるが、3〜4万円台で手縫い仕上げを出しているブランドは国内にも複数ある。ホワイトハウスコックス、土屋鞄、あとは職人系の小ロットブランド。ミシン縫いと手縫いでは、10年スパンで見たときの耐久性が明らかに違う。糸が一本切れても連鎖しないのが手縫いの強みだ。
革の種類はブライドルレザーかコードバンを検討する。 ヌメ革の経年変化は美しいが、水シミが出やすく、扱いにやや気を使う。毎日バタバタ使う財布なら、もう少し堅牢なブライドルレザーの方が実用的だ。コードバンは高価だが、摩耗耐性は別格だった(友人の財布を7年見てきて確信している)。
結論:選んだ革は正解、選んだ形は失敗
革財布を10年使いたいなら、革の質だけを見ていてはダメだ。自分の5年後の生活スタイルがどうなっているかを想像してから形状を選ぶこと。そして縫製方法を必ず確認すること。この2点を怠ると、俺みたいに「革は良いのに、使い勝手に不満がある」状態で5年を過ごすことになる。
残り5年、この財布を使い切るつもりではある。革は本当にいい顔になってきた。ただ、次に選ぶときは絶対に二つ折りにする。
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