WH-1000XM5とQC45、正直どっちがいいか言い切る
SonyのWH-1000XM5とBose QC45を両方買って使い比べた結果を正直に書く。音楽派はXM5、ノイキャン重視派はQC45、ただし条件がある。
WH-1000XM5とQC45、結論から言う
Sony WH-1000XM5を買え。ただし「ノイキャンさえ効けばいい、音はそこそこでいい」という人はBose QC45のほうが後悔しない。
これが俺の結論だ。両機を約4ヶ月ずつ、通勤・出張・在宅ワークで実際に使い続けた上での話をする。
買った経緯——片方じゃ判断できないと思って両方手を出した
2023年末にXM5を購入。それ以前は初代XM3を3年使っていて、正直「ソニーでいいじゃん」という感覚があった。ただ、職場の同僚がQC45を使っていて「ノイキャンはBoseのほうが上」と言い張るので、試しに借りて使ってみたら確かに違う感覚があった。
そのまま返すのが惜しくなって、QC45も中古で3万円台で購入。約4ヶ月間メインとして使い、その後XM5に戻した。この経験で両機の差がかなりはっきりわかった。
実際に使ってわかったこと
ノイズキャンセリングの「質」が違う
よく「ノイキャンの強さはXM5が上」と言われる。これは半分正解で半分ミスリードだ。
XM5のノイキャンは低音域の遮断が非常に強い。新幹線のエンジン音、飛行機のエンジン音、エアコンの低周波——こういう「ゴー」という音をほぼ消す。数値で言えばXM5は公称30dB以上の低減。この帯域でQC45に勝てる市販ヘッドホンはほとんどない。
ただし、QC45は中高音域のノイキャンバランスが自然だ。人の話し声や雑踏のザワザワ感を消すときの「耳が詰まった感覚」が少ない。XM5は強力な反面、気圧が変わったような独特の圧迫感が人によっては不快になる。俺は最初の2週間、長時間つけると軽い頭痛がした。慣れたら問題なくなったが、人によってはずっと苦手なままかもしれない。
音楽環境で使うなら:XM5の圧勝。 静かなオフィスや会議が多い環境なら:QC45の自然さのほうが疲れない。
音質の差は「キャラクターの違い」だ
XM5はソニーらしく低音がしっかり出る。ただしXM3より中高音の解像度が上がっていて、ボーカルの輪郭がかなりクリアになった。LDAC接続時(96kBps設定)でジャズやアコースティック系を聴くと、ワイヤレスであることを忘れる瞬間がある。
QC45は「フラットに近いウォーム系」という表現が正しい。低音が出すぎず、長時間聴いても疲れない音作り。ただし音楽をちゃんと聴きたい人には少し物足りない。音楽のためにヘッドホンを選ぶならXM5一択だ。
装着感と重さ——ここは完全に好みが分かれる
XM5:約250g、イヤーパッドが大きく頭全体を包む感覚。長時間でも側圧は弱め。 QC45:約238g、コンパクトで軽い。折りたたみ可能でケースも小さい。
出張でスーツケースに入れるならQC45のコンパクトさは本物の強みだ。XM5のケースはやや大きくて、満杯のスーツケースには正直邪魔になる。通勤バッグに毎日入れるならQC45のほうが無理がない。
マルチポイント接続——XM5が後から追いついた
QC45はリリース当初からマルチポイント(2台同時接続)に対応していた。XM5は発売直後は非対応で、2023年のファームウェアアップデートで対応。今はどちらも2台同時接続できる。
ただし挙動の安定感はQC45のほうがやや上。XM5のマルチポイントは切り替えのタイミングでたまにもたつく。致命的ではないが、PCとスマホを頻繁に切り替える在宅ワーカーには気になるかもしれない。
通話品質——XM5のほうが明確に上
XM5は8つのマイクと高度なビームフォーミング処理を搭載。テレワーク中のWeb会議で相手に「ヘッドホンのマイクとは思えない」と言われた。QC45の通話品質は並。悪くはないが、XM5と並べると差は明らか。
競合・代替品との比較
2026年現在、この価格帯(3〜4万円台)で並べると以下の顔触れになる。
- Apple AirPods Max:音質とAppleエコシステムへの統合は最高クラスだが6万円超、非Apple端末では半分の実力しか出ない
- Technics EAH-A800:音質重視派には穴場だが、ノイキャン性能はXM5に及ばない
- Anker Soundcore Q45:1万円台で買えるXM5のエントリー代替。本気で音楽を聴く用途には薦めない
XM5とQC45の価格差は実売で3,000〜5,000円程度(XM5が高い)。この差でXM5が手に入るなら、よほどQC45の自然なノイキャンに魅力を感じる人以外はXM5を選ぶべきだ。
結論。買うべき人・見送るべき人を完全に分ける
XM5を買うべき人
- 音楽をちゃんと聴きたい。ジャンルを問わず音質で選ぶ
- 新幹線・飛行機・エンジン音が多い環境で使う
- テレワーク中のWeb会議でマイク品質も妥協したくない
- AndroidまたはLDAC対応機器をメインで使っている
QC45を選んでいい人
- ノイキャンの「自然さ」や耳への圧迫感のなさを最優先にする
- 音楽よりもポッドキャスト・音声コンテンツ中心
- 出張が多く、コンパクトなケースサイズが必須
- 静かなオフィスや図書館など、もともと静かな場所で使う(ノイキャンの強さより疲れにくさが重要)
繰り返すが、俺はXM5に戻した。理由はシンプルで、音楽を聴く時間の満足度が明確に違ったから。ノイキャンの圧迫感は慣れる。音質の差は慣れない。
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