Kindle UnlimitedとHonto、両方契約して気づいた使い分けの現実
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Kindle UnlimitedとHontoを同時に3ヶ月使い比べた。ジャンルと読書頻度によって使い分けが成立するか、それとも一本化できるかを正直に書く。
Kindle UnlimitedとHontoの「使い分け」は、ほとんどの人に不要だ。
両方に課金していた3ヶ月で確信した。読書ジャンルと月の読書量という2軸で判断すれば、どちらか一本に絞れる。「とりあえず両方」は月額をダブルで溶かすだけで終わる。
両方契約するに至った経緯
もともとKindle Unlimitedを2年近く使っていた。月額980円で20冊まで同時読み可能、ビジネス書・自己啓発・海外SFのラインナップは悪くなかった。ただ、「読みたい本がない問題」が慢性化していた。新刊・話題作がことごとくUnlimited対象外で、都度購入するか読まないかの二択を繰り返していた。
昨年秋、本屋と連携しているHontoが電子書籍のポイント還元を強化したタイミングで試してみることにした。丸善・ジュンク堂・文教堂での購入とポイントが統合されていて、紙の本も電子も一元管理できるという触れ込みだった。3ヶ月間、どちらも解約せず並走させた。
実際に使ってわかったこと
Kindle Unlimitedの実態
良かった点
- 月に8冊以上読むなら単価計算でほぼ必ず元が取れる。1冊あたり122円になる計算だ
- ビジネス書・実用書・ライトノベル・洋書のカバーは厚い。特に洋書はUnlimited対象のタイトルが大量にあり、英語学習も兼ねて読む人には破格のコスパだ
- Kindle端末との連携はやはり最強。PaperwhiteやScribeとのシームレスさはHontoアプリでは再現できない
- 読み放題のカタログは2024〜2025年にかけて拡充が続いていて、インプレス・翔泳社系の技術書が増えた
正直しんどい点
- 新刊マンガがほぼ入らない。「鬼滅」「呪術」「ワンピース」といった集英社・講談社の主力タイトルは対象外が基本。1巻だけ無料で釣って続刊は買わせる構造が透けて見える
- 同時読み20冊の上限は使いこなせる人とそうでない人で評価が極端に分かれる。俺は10冊超えたあたりで管理が崩壊した
- 月をまたいで「積んでいる」と無意識に損している気分になる。読むプレッシャーがじわじわくる
Hontoの実態
良かった点
- 読み放題サービス(Honto+)ではなく「都度購入+ポイント還元」の設計なので、読みたい本が必ず買える。ラインナップの制約がない
- 丸善・ジュンク堂のポイントと統合されているため、紙の本と電子を行き来する人間には管理が一元化できる。俺の場合、技術書は紙、小説は電子という使い分けをしているので地味に助かった
- セールとクーポンの頻度が高い。半額クーポンが月1〜2回は来る。対象外タイトルもあるが、新刊を割引で買えることはKindleストアより多い印象だ
- 集英社・講談社・小学館作品をフルラインナップで買える。マンガを読む量が多い人間には決定的な強みだ
正直しんどい点
- アプリの完成度がKindleに比べて明らかに低い。フォント調整・余白設定・バックライト連動あたりの読書体験でKindleに勝てていない
- 読み放題プラン「Honto+」は正直中途半端。月額550円でコミック中心のラインナップだが、Unlimited相当の規模感はない
- Kindle端末では読めない。AndroidかiOSのアプリ、もしくはブラウザ限定。Kindle Paperwhiteをメイン端末にしている人間には致命的な欠点だ
Kindle vs Honto、ジャンルと読書量で正直に比較した
| 用途 | Kindle Unlimited | Honto |
|---|---|---|
| ビジネス書・実用書 | ◎(対象多数) | △(都度購入) |
| 新刊マンガ | ✕(ほぼ対象外) | ◎(全社対応) |
| 技術書 | ○(翔泳社・インプレス系) | ○(都度購入) |
| 洋書 | ◎(圧倒的) | ✕ |
| 新刊小説 | △(対象外が多い) | ○(都度購入) |
| 読書端末との相性 | ◎(Kindle端末) | △(スマホ限定) |
| コスト(月8冊以上) | ◎ | △(都度課金) |
| コスト(月3冊以下) | ✕(割高感) | ○(読んだ分だけ) |
3ヶ月並走させた結論として、「使い分けが成立する人」は思ったより少ない。両方維持できるのは月の書籍費が5,000円以上かけられて、なおかつKindle端末とスマホを読書で使い分けている人間だけだ。
結論。一本化できる人の条件を言い切る
Kindle Unlimited一本でいい人
- 月に8冊以上読む
- ビジネス書・実用書・洋書が読書の中心
- Kindle Paperwhiteなどの専用端末を持っている
- 新刊マンガにほぼ興味がない
- 「読みたい本がだいたいUnlimited内にある」と感じられている
この条件が3つ以上当てはまるなら、Hontoに課金する理由はない。月980円でほぼ完結する。
Honto一本(都度購入)でいい人
- 月の読書量が4冊以下
- 新刊マンガ・話題の小説が読書の中心
- 丸善・ジュンク堂を普段使いしていてポイントを活用したい
- Kindle端末を持っていない
- 「読み放題の消化プレッシャー」が嫌いなタイプ
Hontoは「サブスクで読み放題する場所」ではなく「欲しい本を少し安く買う場所」として機能する。その割り切りができれば、セールとクーポンで十分にコスパは出る。
両方維持が正解になる稀なケース
- 月の書籍費に5,000円以上かけている
- Kindle端末でビジネス書、スマホでマンガという使い分けが既に定着している
- 丸善でのリアル書籍購入も月1〜2冊ある
これが全部当てはまる人間は実際にいる。俺もそうだった時期があった。ただ、正直に言うと「両方ある安心感」に課金していた側面が大きかった。整理してKindle Unlimited一本に戻した今のほうが、1冊1冊を選んで読んでいる感覚がある。
読書サービスの選択は、結局「何を読むか」を先に決めてからじゃないと答えが出ない。ジャンルと読書量を棚卸しすれば、迷う余地はほとんど消える。
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