iPad Air M2とPro、正直どっちを買うべきか言い切る

コンテンツ消費・軽作業目的のガジェット好き30代男性が両方触った上で、iPad Air M2とiPad Proのどちらを買うべきか正直に結論を出す。

コンテンツ消費と軽作業が目的なら、iPad Air M2を買え。iPad Proに出す追加の3〜5万円は、ほぼ全員にとって無駄金だ。

iPad Proを借りて、Air M2を買うまでの経緯

去年の秋、友人が買ったばかりのiPad Pro 13インチ(M4)を2週間借りた。自分はそのタイミングでiPadを持っておらず、ちょうど「動画・漫画・電子書籍の視聴環境を整えたい」「たまにNotionやGoodNotesで軽くメモしたい」という用途でタブレット購入を検討していた。

Proを使いながら並行してiPad Air M2(11インチ)も家電量販店で何度も触り、最終的にAir M2を購入した。使い始めてから現在まで約8ヶ月。その上での話をする。

実際に8ヶ月使ってわかったこと

良かった点:M2チップは「軽作業」に対して完全にオーバースペック

Netflix・YouTube・Prime Videoの視聴、Kindleでの漫画・技術書の読書、NotionとGoodNotesでの簡単なメモ。これらの用途において、M2チップがボトルネックになる場面は8ヶ月間で一度もなかった。動画の再生はなめらか、アプリの起動は速い、マルチタスクも問題ない。

スペックの話をすると、Air M2は8コアCPU・8コアGPU・8GBユニファイドメモリ構成。Proと比べてチップ世代こそ一世代前だが、コンテンツ消費と軽作業の範囲では差を体感できる場面が存在しない。

良かった点:重量差が思ったより効く

11インチAir M2の重量は462g。寝転がって漫画を読む、通勤電車で動画を観る。この「片手持ち・だらだら使い」のシーンが多い人間にとって、重量は切実だ。iPad Pro 11インチ(M4)は444gで大差ないが、Pro 13インチは582g。「大画面で迫力を出したい」とProの13インチを選ぼうとしているなら、長時間の片手持ちはきつい。

良かった点:価格差をガジェット沼に回せる

Air M2 11インチ(Wi-Fi・128GB)は税込94,800円前後。Pro 11インチ(M4・256GB)は税込168,800円前後。差額は約7万円。この7万円でApple Pencil ProとMagic Keyboardを揃えてもまだ余る。「Proを買う理由」のひとつとして周辺機器込みで考えている人が多いが、Air M2でもApple Pencil ProとMagic Keyboardは使える。差額でどちらの周辺機器を揃えてもおつりが出る計算だ。

悪かった点:ディスプレイはProに負けている、正直に言う

Air M2のディスプレイはLiquid Retina(60Hz)。Pro M4はProMotion対応のタンデムOLED(最大120Hz)だ。借りたProで動画を観たときの映像の深みと黒の締まりは、LCDのAirとは明らかに違う。映画をこだわって観たい人間、漫画の細かいスクリーントーンをディスプレイの質感込みで楽しみたい人間には、この差は無視できない。

ただし、普段使いで「Airのディスプレイが劣ってつらい」と感じるかというと、そうはならない。比較したときに気づく差であって、Airだけを使い続けていれば不満が出るレベルではない。

悪かった点:USB-Cの転送速度がPro比で落ちる

Air M2のUSB-CはUSB 3規格で最大10Gbps。ProはThunderbolt 4対応で最大40Gbps。動画編集でSSDから大容量データを転送する人には差になるが、コンテンツ消費・軽作業用途では気にしなくていい。俺の使い方では完全に無関係だった。

iPad Pro M4との比較で正直に言う

項目iPad Air M2iPad Pro M4
チップM2M4
ディスプレイLiquid Retina 60HzタンデムOLED 120Hz
重量(11インチ)462g444g
USB-C最大10GbpsThunderbolt 4(40Gbps)
RAM8GB8〜16GB
価格(11インチ・最小構成)約94,800円約168,800円

Proを選ぶ明確な理由があるとすれば3つだけだ。「OLEDディスプレイの画質にこだわりたい」「Final Cut ProやLumaFusionでガチ動画編集をする」「Thunderbolt接続が業務上必要」。この3つのどれかに当てはまらないなら、Proの価格差に見合う体験は得られない。

結論。「こういう人は買い」「こういう人は見送り」を明確にする

iPad Air M2を買うべき人

  • 動画・漫画・電子書籍のコンテンツ消費がメイン用途
  • NotionやGoodNotesで軽くメモ・スケッチしたい
  • 週に数回カバンに入れて持ち歩く
  • 予算を周辺機器やApple Pencilに回したい
  • 初めてのiPad購入で、「とにかく体験してみたい」段階

この層は迷わずAir M2でいい。8ヶ月使った上で断言できる。

iPad Proを選ぶべき人

  • 映像制作・音楽制作・高負荷なグラフィック作業をiPadで完結させる
  • OLEDディスプレイで映画を観る体験にお金を払える・払いたい
  • Thunderbolt接続で外部ストレージを高速運用する業務がある
  • すでにAirを持っていて「次のステップ」としてProに移行する

この条件に自分が当てはまるか、一度冷静に確認してほしい。「なんとなくProのほうがいい気がする」という理由でProを選ぼうとしているなら、Air M2にしろ。

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