Garmin Forerunner 265を1年使って正直に言う

ランニング用に買ったGarmin Forerunner 265を1年間、普段使いも含めてフル活用。良い点・悪い点を包み隠さずレビューする。30〜40代ランナー必読の本音評価。

Garmin Forerunner 265は「ランニング用」という枠をほぼ超えている。ただし、万能ではない。

1年間、週4〜5回のランニングから会議・出張・キャンプまで、ほぼ外さずに使い続けた結論がそれだ。


買った経緯——Suunto 9 Peakからの乗り換えだった

2023年春まではSuunto 9 Peakを使っていた。悪い時計ではなかったが、VO2 MaxやトレーニングロードをGarmin Connect並みの粒度で見たいという欲が出てきた。

Forerunner 265を選んだ理由は3つ。AMOLEDディスプレイトレーニングレディネス機能、そして47mmモデルで実売6万円台という価格帯だ。Forerunner 955はGPS精度では上だが、10万円近い出費はランニング専用ウォッチとしてはオーバースペックに感じた。

購入したのはブラック×スレートグレーのカラー。ベルト込みで47gと軽く、着けていることを忘れる日もある。


1年使ってわかったこと——良い点と正直しんどい部分

良かった点

トレーニングステータスの精度が実用レベルに達している

VO2 Maxの推定値は、実際にトレーニングを積んで走力が上がった時期に確実に数値が上昇した。逆に仕事で2週間まともに走れなかった時期はちゃんと「デコンディショニング」の表示が出た。「飾りの数値」ではなく、日々の調整指標として使える。

AMOLEDは一度使ったら戻れない

屋外での視認性はMIP液晶のForerunner 255より劣るという意見もあるが、正直、直射日光下以外では困ったことがない。夜間ランでのウォッチフェイスの見やすさはAMOLEDの圧勝だ。バッテリーセーバーモードにすればMIPと同様の常時表示も選べる。

普段使いのSuicaとSlack通知で十分機能する

Garmin Payは対応カードが増え、Suicaも使える。コンビニや改札で毎日使っているが問題なし。通知はSlack・LINEのプレビューが腕で確認できて、スマートフォンを出す回数が体感で30%くらい減った。

睡眠スコアが思ったより参考になる

7時間寝ても「睡眠スコア68」の日は翌日の午後に必ず眠い。80以上の日は疲労感が違う。統計として積み重なると、自分のパターンが見えてくる。

しんどかった点

バッテリーはカタログ値を信じるな

Garminの公称値は「スマートウォッチモードで13日」だが、通知常時ON・心拍常時計測・睡眠トラッキングをフルにやると実際は5〜6日だ。週1充電で済むかと思っていたが、週2回の充電サイクルになった。旅行や遠征時にはモバイルバッテリーを持ち歩く必要がある。

ランニング中のGPS捕捉に数十秒かかる日がある

都市部でのランニングスタート時、GPSロックに30〜60秒かかるケースが月に数回ある。Garmin Connect側でMap Updateをこまめにしていても発生する。Suunto 9 Peakの方がここは安定していた印象。

ベルトの素材が1年でヘタる

付属のシリコンバンドは通気性がなく、夏の長時間着用でかぶれ気味になった。社外品のメッシュバンドに替えたら解決したが、純正バンドは明らかにコスト削減を感じる仕上がりだ。交換は簡単なので最初からサードパーティ製を買う方が正解。


Forerunner 255・265S・Apple Watch Series 9との比較

vs Forerunner 255

AMOLEDと地図表示(Turn-by-Turn Navigation)が必要かどうかだけで判断していい。トレーニング機能の本質的な差はほぼない。2万円の価格差をディスプレイに払えるかという話。走力向上が主目的なら255で十分だ。

vs Forerunner 265S(小型モデル)

手首周りが17cm以下なら265Sの方が日常使いは馴染む。ただし画面が1.1インチになり、地図の視認性が落ちる。ロングトレイルで地図を見ながら走るなら47mmの265一択。

vs Apple Watch Series 9

GPSの継続時間とトレーニング分析の深さで265が勝る。逆にiPhoneユーザーとしてのエコシステム(アプリ連携・決済の選択肢・文字盤のカスタム自由度)はApple Watchに軍配が上がる。「本気で走る人向けのウォッチ」か「多機能なiPhoneの拡張デバイス」かで答えは変わる。


結論。こういう人は買い、こういう人は見送り

買っていい人

  • 週3回以上ランニングしていて、トレーニング負荷の数値管理をちゃんとやりたい
  • 普段使いとランニング用で2本持ちをやめたい
  • AMOLEDのディスプレイを一度使ったら戻れないタイプ(これは沼への入口だ)
  • iPhoneでもAndroidでも使いたい(Garminはクロスプラットフォームで強い)

見送っていい人

  • ランニングは月1〜2回程度で、メインは普段使いスマートウォッチが欲しい→Apple WatchかGalaxy Watchの方が満足度高い
  • ウルトラトレイルや100マイルレースをやるレベルのランナー→Forerunner 955かEPIX Pro 2を選べ、バッテリーが全然違う
  • 充電を週1以下にしたい→MIP搭載のInstinct 2かFenix 7を選ぶべき

1年使って**「走ること」を中心軸に据えた30〜40代男性のデイリーウォッチとして、265は現状最善の選択肢の一つ**だと思っている。ただし「走る気がない日もこれでいい」という割り切りと、バッテリー管理の面倒を受け入れられるかが購入判断の分岐点だ。

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