Garmin Forerunner 265とApple Watch、ランニングに本当に使えるのはどっちか

Garmin Forerunner 265とApple Watchをランニング用途で比較した正直レビュー。GPS精度・バッテリー・トレーニング分析など実使用で見えた差を語る。

Garmin Forerunner 265に乗り換えて3ヶ月、「もっと早く変えるべきだった」というのが正直な結論だ。

Apple Watchをランニングウォッチとして使い続けていた2年間は、悪くはなかった。ただ「ランニングのための時計」として向き合ったとき、Forerunner 265との差は想定以上に大きかった。以下、使用体験をベースに正直に書いていく。


Apple Watchをランニングで使い続けた理由と、乗り換えた経緯

使っていたのはApple Watch Series 8。日常使いに最適化された時計をそのままランニングに流用する、という形だった。Suicaで決済もできるし、LINEの通知も受け取れる。「1本で全部こなせる」という合理性を信じていた。

転機は、ハーフマラソンを本格的に走り始めたことだ。タイム短縮を意識してトレーニングを組み始めたとき、Apple Watchでは「何をどう改善すればいいか」が見えてこなかった。VO2 Max表示はある。でもそれだけだ。

Forerunner 265を選んだのは、Garmin中級機の中で価格・機能・重量のバランスが2024〜2025年時点でいちばん現実的だったから。上位のFenixシリーズは重すぎるし、Forerunner 165ではHRVステータスが非搭載だった。265の実売6万円前後というのも、ランニングに本気で使う道具としては許容範囲だと判断した。


実際に3ヶ月使ってわかったこと

GPS精度とペース表示の安定感が別次元だった

Apple WatchのGPSは、建物が多い都市部でのランニングで数十メートル単位のズレが出ることがある。体感的にも、ペース表示が急に跳ね上がったり落ちたりする場面が週1〜2回はあった。

Forerunner 265はマルチバンドGPS(L1/L5対応)を搭載している。同じコースを走って比較したところ、ルートのブレが明らかに小さくなった。ペース表示の安定感も別物で、インターバル走でのラップペース管理がようやくまともにできるようになった感覚がある。

トレーニングステータスとHRV分析が「使える」レベルだった

Garminの「トレーニングレディネス」と「HRVステータス」は、最初は信用していなかった。ところが1ヶ月ほど使い続けると、体の重さと数値の相関がかなり正確に出てくる。「今日は追い込める日」「今日は流す日」の判断材料として機能する。

Apple Watchにも心拍変動の記録機能はある。ただしランニングのトレーニング負荷との連動分析はなく、ヘルスアプリに数字が並ぶだけだ。使い方を自分で解釈しなければならない。

バッテリーは圧倒的にGarminが上

Forerunner 265のバッテリー持続時間は、通常GPSモードで最大13日間(スマートウォッチモード)、GPS使用時で最大20時間。俺の使い方では、週に4〜5回・1回あたり40〜60分のランニングをして、充電は週1回で済んでいる。

Apple Watch Series 8は18時間が公称値。GPS使用中のランニングだと6〜7時間でバッテリーが尽きる。フルマラソンを走ったら、ゴール後に即充電が必要だ。ロング走のたびにバッテリーを気にするストレスは、地味に積み重なる。

Garminの弱点:日常使いでの不便さは正直ある

公平に言う。Forerunner 265を日常的に使うと、Apple Watchと比べて不便な場面は確かにある。

  • Suicaなどの決済機能がない(Garmin Payは対応しているが、Suicaは非対応)
  • 地図アプリとの連携はAppleエコシステムに比べてかなり弱い
  • 文字盤のカスタマイズ自由度はApple Watchの方が高い
  • アプリの選択肢が少ない

つまり「生活の時計」としてはApple Watchの方が明らかに優秀だ。Garminはスポーツに特化している分、日常の使い勝手を犠牲にしている。


Apple Watch Ultra 2との比較も触れておく

「Ultra 2ならGarminに勝てるのでは」という意見は理解できる。Ultra 2はマルチバンドGPS対応、バッテリーは最大60時間(低電力モード)、Appleのエコシステムも使える。

ただし実売価格は12万円超。Forerunner 265の約2倍だ。GPS精度に関してはUltra 2でもForerunner 265と比較すると大きな差はない、というレビューが複数出ている。トレーニング分析の深さはまだGarminに軍配が上がる。「Apple Watchとして最強」ではあるが、「ランニングウォッチとして6万円の選択肢を超えるか」と聞かれると、俺には12万円の価値があるとは言えない。


結論:こういう人はGarmin Forerunner 265を買え、こういう人はApple Watchのままでいい

Forerunner 265を選ぶべき人

  • ハーフマラソン以上の距離を年1回以上走っている、またはそのレベルを目指して練習している
  • ペース管理・心拍ゾーン・トレーニング負荷の分析をデータで確認したい
  • ロング走やレース当日にバッテリーを気にしたくない
  • ランニングウォッチとスマートウォッチを「割り切って別々に持つ」ことに抵抗がない

Apple Watchのままでいい人

  • 月に走る距離が50km以下で、記録より「継続」を優先したい
  • 1本の時計でSuica・通知・音楽・健康管理を全部こなしたい
  • トレーニング分析よりも、日常生活でのスマートウォッチとしての利便性を重視する
  • フルマラソン未満の距離しか走らないので、バッテリーの差が実害にならない

ランニングを「趣味として本気でやる」と決めた瞬間、Garmin一択になる。それだけ専用機としての完成度が違う。「でも日常用の時計どうするの」という問題は残るが、安い時計を別途持てばいい話だ。道具は用途に合わせて選ぶのが正解だ。

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