ヘリノックス チェアワンとチェアゼロ、両方持ちが正直に言い切る
ヘリノックス チェアワンとチェアゼロ、どっちを買うべきか迷っている人へ。両方を実際に使い込んだ視点から、重さ・座り心地・使い分けの実態を正直に書く。
ヘリノックスはチェアワンを買え。ただし、バックパックで山に持ち込むならチェアゼロ一択だ。
この2択で正解が変わる唯一の分岐点は「椅子をどこに持っていくか」だけであって、座り心地でも価格でも耐久性でもない。両方を2年以上使い込んだ結果、そこに辿り着いた。
チェアワンとチェアゼロを両方買った経緯
最初に買ったのはチェアワン。2023年春、徒歩キャンプを本格的に始めたタイミングで、「軽量チェアならヘリノックス一択」という空気に乗っかって購入した。重量960g、収納サイズ35×10×10cm。それまで使っていたホームセンターの折りたたみチェア(1.8kg)と比べると、手のひらサイズに畳めるインパクトは正直すごかった。
チェアゼロを追加したのはその半年後。ソロ登山の下山後に温泉近くの公園で休憩したくて、「もっと軽いものが欲しい」と探し始めたのがきっかけだ。チェアゼロの重量は490g。チェアワンのほぼ半分。30Lのバックパックに入れても「あ、あったっけ」と気づかないレベルの存在感になる。
実際に使ってわかったこと
チェアワン:座り心地の完成度が異次元だった
チェアワンの座面はX字フレームに布が張られた構造で、体が自然に沈み込む。背もたれの角度が絶妙で、焚き火の前に2〜3時間座っていても腰が痛くならない。これはチェアゼロにはない感覚だ。
デメリットは組み立てのフレーム数が多いこと。慣れれば1分かからないが、チェアゼロと比べると手順が多い。あと収納袋がギリギリのサイズで、急いでしまうとうまく入らないことがある。細かいが、疲れたキャンプの撤収時にはじわじわストレスになる。
チェアゼロ:軽さは正義、ただし長時間は疲れる
490gという数字は本物だ。ザックに入れて登山道を歩いていても重さはほとんど感じない。フレームがチェアワンより細く、組み立ても簡単。山頂やトレイルの途中で休憩するスタイルには完全にフィットする。
ただし座面が薄く、背もたれのサポートが弱い。1時間を超えると腰回りに疲れが出始める。キャンプ地でどっしり腰を落ち着けて焚き火を楽しむ用途には正直向いていない。あくまで「ちょっと休む椅子」だ。
耐荷重と安定性の差
チェアワンの耐荷重は145kg、チェアゼロは120kg。体重80kg前後の男性なら両方問題ないが、岩場や斜面など不安定な地面ではチェアワンのほうが安定感がある。フレームの剛性の差がそのまま出る。
同カテゴリの競合との比較
Helinox チェアツー
チェアワンに肘掛けとハイバック背もたれが付いたモデル。座り心地はシリーズ最高だが、重量1,090gとチェアワンとほぼ同じで収納サイズが大きい。キャンプ地での快適性を最大化したいなら選択肢に入るが、「持ち運びやすさ」を理由にヘリノックスを選んでいる人には少し方向性がずれる。
DOD ソトイスコッコ
実勢価格6,000〜7,000円で、チェアワンの半額以下。収納サイズ・重量ともにチェアワンに近い数値を出している。コスパは本物で、普段づかいのキャンプならこれで十分という意見もある。ただしフレームの素材はアルミ合金とはいえ剛性感がヘリノックスより落ちる。長く使い続けることを前提にするなら、ヘリノックスのほうが金属疲労への安心感がある。
Crazy Creek ヘックスツー
座布団型のグラウンドチェアで比較対象として出てくることがある。軽量ハイキング勢に一定の支持があるが、そもそも椅子としての座り心地が別カテゴリ。ヘリノックスとは用途が違う。
結論:こういう人はチェアワン、こういう人はチェアゼロ
チェアワンを買うべき人
- 車・バイクで行くオートキャンプがメインの人
- キャンプで焚き火や食事を長時間楽しみたい人
- これ1本で済ませたいと考えている人
- 体重85kg以上で安定感を重視したい人
チェアゼロを買うべき人
- バックパックに詰めて登山・ハイキングに持ち込む人
- ULギアとして総重量を1gでも削りたい人
- すでにチェアワンを持っていて「山用のサブ椅子」が欲しい人
「どっちか1つしか買えない」なら迷わずチェアワンだ。 チェアゼロはチェアワンの快適性を切り捨てて軽さを取ったモデルであって、チェアワンより優れた汎用椅子ではない。チェアゼロが本領を発揮するのは、ザックに入れて山に持ち込む場面だけだ。それ以外の用途ならチェアワンのほうがあらゆる面で上になる。
価格差は実売でおよそ2,000〜3,000円。その差でこれだけ座り心地が変わるなら、チェアワンを先に買うのが正解だ。
忖度なし厳選アイテム
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