Anker Soundcore Liberty 4を半年使った正直レビュー

Soundcore Liberty 4をNC世代から乗り換えて半年。ノイキャン・音質・バッテリー、価格差に見合うかを実使用で正直に答える。買うべき人・見送る人を明確にした本音レビュー。

Soundcore Liberty 4は「NC世代からの正常進化」だ。ただし全員に勧めるつもりはない。

半年間、通勤・在宅ワーク・ジム・出張と、ほぼあらゆる場面で使い倒した結果、「1万円台でここまでやれるか」という驚きと、「これは正直キツいな」という不満が両方ある。その全部を書く。


Liberty 4を買った経緯:NC世代から乗り換えた理由

元々使っていたのはSoundcore Liberty 3 Pro。満足度は高かったが、2年使って左イヤホンのバッテリーが急に弱くなり、買い替えを決めた。

候補はLiberty 4とSony WF-1000XM5、あとはNothing Ear (2)。WF-1000XM5は3万円超えで予算オーバー。Nothing Ear (2)と最後まで迷ったが、装着安定性でLiberty 4を選んだ。耳の形が特殊らしく、耳掛けフックがないイヤホンは走ると飛ぶ。Liberty 4のイヤーウィングが決め手になった。

購入価格は12,990円(セール時)。定価は14,990円前後。Liberty 3 Proが実勢1万円前後だったので、約3,000〜5,000円のプレミアムを払った形だ。


半年使ってわかったこと:良い点と悪い点、正直に全部書く

良かった点

ノイズキャンセリングは前世代から明確に上がった

Liberty 3 Proと比べると、NC性能は体感で1ランク上。丸の内線の車内騒音(約70〜80dB)で比較すると、3 Proは低音のゴーという音が残っていたが、Liberty 4はそれが消える。完全な無音にはならないが、人の話し声レベルまでカットできる。通勤電車での使用なら十分すぎる。

「ハートレートモニタリング」はギミックじゃなかった

正直、購入前は「どうせ使わない機能」だと思っていた。ところが在宅ワーク中にアプリで確認する癖がついた。集中している時間帯と心拍数の相関が面白くて、意外と活用している。精度はApple Watchと比較して±5bpm程度のズレ。メインの健康管理ツールにはならないが、参考程度なら十分。

音質は「ドンシャリ好き」には刺さる

低音の量感が多め。EDM・Hip-Hop・ロックには合う。Spotify経由でAACで聴いている限り、この価格帯でこの音は正直やりすぎなくらい迫力がある。イコライザーアプリ(Soundcore公式)でかなり細かく調整できるので、フラット志向の人も対応可能。

装着感と安定性はクラス最高水準

イヤーウィングの形状改善が地味に効いている。6km走っても落ちない。汗もそれなりにかいたが、IPX4相当の防水は実用レベルで機能している。


悪かった点:ここは正直に言う

マルチポイント接続が不安定な時期があった

購入後1〜2ヶ月は、MacBookとiPhoneの2台接続で音が途切れる問題が頻発した。ファームウェアアップデート(v03.56以降)で大幅に改善されたが、それまでは結構ストレスだった。最新ファームにすれば今はほぼ問題ない。

通話品質は並。ビデオ会議の「主役」にはなれない

リモートワーク中のZoomやTeamsで使うと、相手から「少し籠もって聞こえる」と言われることが複数回あった。静かな室内での1対1通話は問題ないが、複数人のビデオ会議をメインで使うには物足りない。通話重視ならJabra Evolve2シリーズなど専用品に行くべき。

ケースの傷つきやすさが気になる

光沢仕上げのケースは、ポケットに入れているだけで細かい擦り傷が入る。半年経った今、ケースの見た目はかなり残念なことになっている。シリコンカバーを後付けで買うことをすすめる。

LDACは「条件が揃えば」という話

AndroidとLDAC接続すれば確かに音質は上がる。ただしiPhoneユーザーは関係ない話。俺はiPhoneメインなので、LDACの恩恵はほぼゼロだった。購入前に自分の環境を確認すること。


競合との比較:Nothing Ear (2)・Sony WF-C700Nと正直どうか

Nothing Ear (2)(実勢価格:約12,000円)

デザインの満足度は圧倒的にNothing。透明ケースの所有欲を刺激する感じはLiberty 4にはない。ただし耳掛けフックがなく、俺のように耳の形が特殊だと安定しない。音質はよりフラットでモニター系。クラシック・Jazz・アコースティックをよく聴くならNothing Ear (2)のほうが向いている。

Sony WF-C700N(実勢価格:約10,000〜12,000円)

NC性能はSonyのチューニングが上回る場面がある。特に高域の騒音カットはSonyのほうが自然。ただしイヤーウィングなし、バッテリーが7.5時間(Liberty 4は9時間)、ハートレートモニター非搭載。シンプルに音楽を聴きたいだけならWF-C700Nは強力なライバルだが、機能の総合点ではLiberty 4が上。

価格差の結論

Liberty 3 ProやWF-C700Nとの3,000〜5,000円の差は「NC性能の向上」「ハートレートモニター」「LDAC対応」に消えている。AndroidユーザーでLDACを使い倒すなら差額は確実に回収できる。iPhoneユーザーはNC性能と安定性の向上分だけで判断するべき。


結論:こういう人は買い、こういう人は見送り

買いの条件(3つ全部当てはまるなら迷わず買え)

  • Androidメインで、LDACを使える環境がある
  • 電車通勤・ジム・ランニングを週4日以上こなしており、装着安定性とNCが両立するイヤホンを探している
  • 予算は1.5万円前後で、Sony WF-1000XM5の3万円超えは出せない

見送りの条件(1つでも当てはまるなら再考を)

  • iPhoneメインで、LDACのメリットが受けられない(それでも買う価値がないわけではないが、コスパ感は落ちる)
  • リモートワークでビデオ会議の通話品質が最優先(専用ヘッドセットを買え)
  • デザインと所有欲を重視する(Nothing Ear (2)かAirPods Proを選べ)

半年使って、「1.5万円以下のAndroidユーザーのベストバイ」という評価は変わらない。iPhoneユーザーの俺が買ったのは半分ミスだったと正直思うが、NC性能と安定性には満足している。後悔は「ケースの傷」と「LDACを活かせないこと」の2点だけだ。

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