ガスランタンをやめてLEDに戻した本当の理由

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雰囲気に憧れてコールマンのガスランタンを買ったが、2シーズン使って手放した。キャンプランタンのガス vs LEDを正直に比較。やめた理由と戻した経緯をリアルに書く。

ガスランタンをやめてLEDに戻した本当の理由

ガスランタンは「雰囲気ギア」だ。実用品として使い続けるには、正直コストが見合わない。

2シーズン、計18泊ほどガスランタンをメインに使い続けた。結論から言うと今は完全にLEDに戻している。後悔はしていないが、最初からLEDを使い続けていれば良かったとも思っている。同じ迷いを持っている人間に、そのリアルを書いておく。


ガスランタンを買った経緯——完全に「あの炎の色」に負けた

きっかけはソロキャンプを始めて2年目の秋、知人のサイトで見たコールマン ノーススター2500の灯りだった。マントルが白熱してじわっと明るくなる立ち上がり、オレンジがかった温かい光、燃焼音のあのシュー音。正直、やられた。

その場でスマホを開いて価格を確認し、翌月には自分もコールマン 286A740Jを購入した。2バーナーのホワイトガソリン機も持っていたので、ガス燃料との互換運用も頭にあった。購入価格は当時で1万4千円前後。決して安くはないが「これで雰囲気が出るなら」と財布を開いた。

最初の2〜3泊は本当に満足していた。テントの前に吊るしたランタンの灯りで飲む缶ビールの味が、LEDのときと明らかに違った。気分の話だが、それがキャンプギアの価値だとも思っていた。


2シーズン使ってわかったこと——良い点と、正直しんどかった点

良かったこと

光の質は本物だった。 演色性という言葉で語るより、「食べ物が美味そうに見える」と言った方が伝わる。LEDのランタンだと鶏肉の焼き色がくすんで見えるシーンでも、ガスランタンの光だと料理がちゃんと美味そうに見える。これは数値では出ない差だ。

明るさは圧倒的だった。 286A740Jは公称300ルーメン超。ソロなら十分すぎる光量で、デュオキャンプのサイト全体を照らすにも不足を感じなかった。

正直しんどかったこと

マントル管理が地味にストレスだった。 マントルは消耗品で、ちょっとした衝撃でパラパラと崩れる。移動中のザックの中で崩れていたことが2回あった。崩れたまま点火すると炎が上がるリスクがある。現地での交換・空焼きの手間は、疲れた夜には本当に億劫だった。

冬キャンプで極端に暗くなった。 ガスカートリッジはイソブタン混合のものを使っていたが、気温5度を下回ると明らかに火力が落ちた。11月の標高800mのサイトで、点灯後10分もしないうちに光量が半分以下になった経験がある。プレヒートや手で温めるなど対策はあるが、毎回やるのが面倒になった。

燃料コストが積み重なった。 250gのガスカートリッジ1本で、ランタン使用なら4〜5時間が目安。1泊あたり1本消費する計算で、カートリッジ単価が500〜600円。18泊で約1万円近く燃料に消えた。LEDの充電コストと比べるまでもない。

点火と消火の儀式が毎回ある。 これを「趣があっていい」と捉えるか「手間」と捉えるかで評価が分かれる。俺は最初は前者だったが、2シーズン目からは後者になっていた。


ガスランタンとLEDランタンを正直に比べる

項目ガスランタンLEDランタン
光の雰囲気◎ 圧倒的△ 無機質になりがち
光量安定性△ 気温・残量に左右される◎ 安定
ランニングコスト△ 1泊500〜600円前後◎ ほぼ0円
メンテナンス△ マントル交換・空焼き必要◎ ほぼ不要
冬キャンプでの使用× 低温で火力低下◎ 問題なし
安全性(テント内)× 一酸化炭素リスクあり◎ 安全
重量(本体)△ 約500〜700g◎ 軽量モデルは300g以下も

LEDランタンの弱点は光の質だけだ。これを「致命的」と感じるかどうかが分岐点になる。

現在使っているのはコールマン クアッドマルチパネルランタン。パネルを分割してテント内・テーブル・タープ下と使い分けられる設計が実用的で、光量も十分。雰囲気は出ないが、キャンプの「快適さ」という意味ではこちらが上だ。


結論。こういう人はガスランタンを買え、こういう人は見送れ

ガスランタンを買っていい人

  • キャンプで「映え」より「雰囲気」を最優先している人。 インスタ用ではなく、自分が飲む酒の味を変えたい人向け。
  • 3シーズンの低山や低地キャンプがメインで、冬キャンはやらない人。 低温問題がそもそも起きない環境なら弱点が露出しにくい。
  • ファミキャンで「焚き火 + ランタン」をセンターに据えたい人。 家族で囲む灯りとして、LEDにはない体験価値がある。

見送った方がいい人

  • 年間10泊以上キャンプに行く人。 燃料コストとメンテ負荷が積み重なる。コスパでLEDに軍配が上がる。
  • 冬キャンや標高の高いサイトをメインにしている人。 低温時の火力低下は想像以上にストレスになる。
  • ソロで荷物を最小化したい人。 マントルの予備・交換工具の重量とかさばりは地味に効いてくる。
  • 安全マージンを最大に取りたい人。 テント内での一酸化炭素リスクは、知識で回避できるが「絶対ない」ことにはならない。

ガスランタンを手放したことに後悔はない。ただ、あの灯りの下で飲んだビールの味は、確かに違った。それだけは認める。

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